ここからは、実際にgoOShellのインストールとカスタマイズについて簡単に説明していきます。
なお以下の内容は基本的にWindows2000＋goOShell 4.8を用いた物ですので、お使いの環境によっては記載されているものと相違がある可能性もあります。
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| goOShellのインストール |
先ずはgoOShellのプログラムを入手しましょう。
先に述べたgeOShellのホームページのDownloadsコーナーから最新版をダウンロードします。
通常はInstallerを選択することになると思いますが、プログラミングに自信のある方はSourceを選択して自分なりに手を加えてみるのも一興でしょう。
入手したInstallerはZIP形式で圧縮されているので適当なツールを使って解凍した後に実行します。
インストール時にダイアログに出てくるオプションについては、初めて導入される方は基本的にFullを選択しておけば問題は無いと思います。
ただし、複数ユーザで共用しているPCに導入する場合には、オプション中のRegister as shellだけはチェックを外した方が無難です。
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| シェルの選択 |
インストールが終わったら使用するシェルの選択を行います。
使用環境により手順が異なりますので、自分の環境に合った方法で設定を行いましょう。
なお、言うまでもないことですがＮＴ系で設定を行うためには管理者権限が必要です。
| (1) | Windows9x系の場合 |
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エディタでSYSTEM.INIを編集します。
Shellと記述されている箇所を探し、explorer.exeとなっている部分をフルパスでgeOShell.exeに指定し直します。
なお、Windows9x系ではshellの変更は問答無用で全ユーザに反映されますので共有PCでは事前に使用者全員の了承を得てから変更する方がベターでしょう。
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| (2) | WindowsNT系の場合（全ユーザの一斉変更） |
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レジストリ・エディタでレジストリを編集します。
HKEY_LOCAL_MACHINE -> SOFTWARE -> Microsoft -> Windows NT -> CurrentVersion -> Winlogonと開きShellの値をフルパスでgeOShell.exeに指定し直します。
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| (3) | WindowsNT系の場合（特定ユーザのみの変更） |
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どうも以前に掲載していた方法は、たまたま上手くいっていただけで確実性に乏しいようです。
omrの環境でもＯＳの再インストール後に再び設定しようとしたところ見事に失敗しました。
途方に暮れながらWEB上で探してみたところ、以下の様な方法が見つかりましたので訂正させて頂きます。
（今度はばっちりです。NTで１台、2000とXPで２台の実績有りです。）
レジストリ・エディタでレジストリを編集します。
先ずHKEY_LOCAL_MACHINE -> SOFTWARE -> Microsoft -> Windows NT -> CurrentVersion -> IniFileMapping -> System.ini -> bootのShellの値をUSR:Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogonに変更します。
次に変更したいユーザでログオンしHKEY_CURRENT_USER -> Software -> Microsoft -> Windows NT -> CurrentVersion -> Winlogonと開きShellの値（恐らく存在していないはずなので文字列として新規作成して下さい）をフルパスでgeOShell.exeに指定し直します。
更にHKEY_CURRENT_USER -> Software -> Microsoft -> Windows -> CurrentVersion -> Explorerの直下にDWORD値でDesktopProcessを作成して値に1をセットします。
最後にWindowsを再起動すれば綺麗にユーザ毎のShellの切替が行えます。
（ExplorerをShellとして使用するユーザについては特に設定は必要有りません。）
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以上の設定でエクスプローラに代わってgoOShellがシェルとして使用されることになります。
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| goOShellの起動 |
設定によってはgeOShellが正常起動しても、画面の左上隅に下に示したタイルの様なオブジェクトが表示されているだけかもしれません。
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<- geO Bar |
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これがgeO Barと呼ばれるgeOShellの基本モジュールで、プラグイン抜きのgeOShellはこれが全てです。
スタートメニューもタスクバーもありません、デスクトップにも何も表示されません。
恐らく大半の人はWindowsをまともに操作出来ない状況になっています。
この状態から必要な機能をプラグインを使って組み込んで環境を整えることでgeOShellをシェルとして使える状態に仕上げていきます。
多少不便ですが、設定が終わるまではアプリケーションの起動は
| デスクトップ上で右クリック -> Run -> "ファイル名を指定して実行" |
| "Winキー + R" -> "ファイル名を指定して実行" |
のどちらかを利用することで耐えて下さい。
同様にログオフは デスクトップ上で右クリック -> Log Off または "Winキー + L"
シャットダウンは デスクトップ上で右クリック -> Shut Down または "Winキー + Q"
で代用してください。
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| goOShellの環境設定 |
無事にgoOShellが起動したら環境の設定に入ります。
環境設定は基本的にレジストリを直接操作して行います。
大抵の設定はデフォルトのままでも問題ないのですが、一部に手動で設定しておくべき箇所があります。
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goOShellの導入先
おそらくインストール時に正しい値がセットされている筈ですが念のため
HKEY_CURRENT_USER -> Software -> geO -> geOShellと開き、Locationの値でgoOShellをインストールしたディレクトリがフルパスで指定されていることを確認します。
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goOShellのプラグイン導入先
HKEY_CURRENT_USER -> Software -> geO -> geOShell -> Services -> Pluginsと開き、Plugins Directoryの値をgoOShellプラグインの導入先（デフォルトではgoOShellをインストールしたディレクトリの下のplugins）をフルパスで指定します。
これはプラグインを使用するために必要な操作ですので忘れずに行って下さい。
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メニュー表示のフォント
そもそもgoOShellが英語圏で開発されたソフトであるためデフォルトではメニューのフォントに英語フォントであるTAHOMAが用いられてしまうようです。このままだと文字化けして日本語メニューが使えませんので
HKEY_CURRENT_USER -> Software -> geO -> geOShell -> ShellUIと開き、GUI Fontをstandardに書き換えます。
（特に"ＭＳ UIゴシック"とか"ＭＳゴシック"とか"ＭＳ明朝"などと指定しなくても単に"standard"で充分な様です。）
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| ＵＩのカスタマイズ |
以上の設定でgeOShellをシェルとして使用するための準備は整いました。
ここからはＵＩ(ユーザ・インターフェース)の設定、構築に関るgeOShellのプラグインについて解説していきます。
まず初めに一言断っておきますが、ＵＩの在り方については多分に個人の好みが反映されるものであり、これが正解だというものは有りません。
ベストではなくベターを求めるものです。そして多くの互換シェルの利点は、Windows標準のエクスプローラよりもベターを求めやすい点に有るともいえます。
能書きはこの辺で止めておいて本題に入ります。
とりあえずはベターを目指す第一歩としてエクスプローラに近い状態からスタートすることにしましょう。
まずはエクスプローラに近い所から始めて、geOShellに慣れながら互換シェルの深みへ進んでいくのが賢明ではないでしょうか。
その為に必要なものとしては
| １ | スタートメニュー |
何はともあれ、アプリケーションを起動させる仕組みは必要でしょう。 |
| ２ | タスクバー |
起動したアプリケーションの切り替えも簡単に行いたいものです。 |
| ３ | タスクトレイ |
常駐アプリケーションの確認や、時計も有った方が便利な場合が多いでしょう。 |
| ４ | デスクトップ |
よく使うもののショートカットを張り付ける場所が有ればなにかと便利です。 |
といったところでしょうか。
こうした様々な機能を実装するのにgeOShellではプラグインを用います。
そしてプラグインを利用するにあたってはプラグインの読み込み -> プラグインの設定という手順を踏むことになります。
プラグインの読み込みは、先ず
| デスクトップ上で右クリック -> Settings -> geOSettings -> Plugins -> InstallPlugin |
| "Winキー + I" -> InstallPlugin |
のどちらかの操作で必要なプラグインを指定します。
その後で、geO Barの上の方に有る四角付近を左クリックしてLoad PluginsでgeO Barへ読み込ませます。
プラグインの設定は、例によってレジストリ・エディタで該当するプラグインのパラメータをセットします。
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